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有川浩さんのキケンを読んだ。

有川浩さんのキケンを読みました。

 

ストーリーはこんな感じです。

 ごく一般的な工科大学である

成南電気工科大学のサークル「機械制御研究部」、略称「キケン」。

部長・上野、副部長・大神の二人に率いられたこの集団は、

日々繰り広げられる、人間の所行とは思えない事件、

犯罪スレスレの実験や破壊的行為から、

キケン=危険として周囲から忌み畏れられていた。

これは、理系男子たちの爆発的熱量と共に駆け抜けた、

その黄金時代を描く青春物語である。

 

有川浩さんの作品て、どれも強い女性(女の子)が出てきて

真剣にラブコメしたり、戦っているイメージがありましたけど、

この本には、女の子は出てきません!!

 

正確に言うと、出ては来るんですが観測者的な視点での登場がメインになります。

 

なんか、そのぶん有川浩さんとしては異色な気もしますが、

男子学生だけの登場で、恋愛話も少ない、それでもじゅうぶん面白いです。

 

自宅が喫茶店の通称「お店の子」元山が、

成南電気工科大学のサークル「機械制御研究部」、略称「キケン」に

入部して、部長の「成南のユナ・ボマー」こと上野直也に振り回されます。

 

どれくらい振り回されるかというと、

 

自前で作った爆弾の威力を見せつけられたり、、、

学園祭では、模擬店の費用30万円を3倍に増やせと言われたり、、、

一緒に入部した、池谷君は肝が据わっているぶん、早めに無抵抗になってたりww

 

挙句のはてには、自発的に、、、、

 

 

なんて感じのエピソードがあって、おなかを抱えながら楽しく読めましたw

 

これは、きっと学生時代のバカ話だけのないようだったら

ここまで、グッとは来なかったと思うんですが、

(バカ話だけでもじゅうぶん面白いですがw)

最後に、社会人になってからの視点があったことと、

たぶん、サークルとしてもっと力を入れている部分、努力しいる部分

(実際にロボコンなどでは上位入賞)はあるはずなのに

破天荒なエピソードに焦点を当てているのがまた、この本を

面白くしている要因かな?なんて思います。

 

社会人になってから大学を訪れて、

学園祭で模擬店を殺人的な忙しさでやっている後輩をみて、

離れたからこそわかる、その時の楽しさ、懐かしさ、

もう一度触れたくても触れられないもどかしさ。

 

そういったものは、経験しなければ分からない、

それで離れてみなければ分からないその感じが

もどかしくて、たまらない作品でした。

 

 

キケン (新潮文庫)

キケン (新潮文庫)

 

 

 

 

おススメ度:☆☆☆☆